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2008年6月

SHARP Mebius PC-CB1-R5S インバーター・ケーブルの修理

画面が暗い症状で修理の依頼を受けたシャープのPC-CB1-R5S。早速診断を開始した。液晶パネルのベゼル(カバー)を取り外し、インバーターからバックライトのケーブルを抜きテスト用バックライトのケーブルを取り付ける。電源を入れてパソコンを起動するが、テスト用バックライトが点灯しない。インバーターから先、マザーボード寄りに原因があると判明。

念のため、故障パソコンのバックライトをテストPCに繋げてバックライトが点灯する事を確認した。次にインバーターの良否の診断を行う。(今回はたまたま同じ機種が近くにあったので、そちらのパソコンに故障パソコンのインバーターを取り付けて確認したが、インバーター単体をチェックする方法があるので、パソコンが無くても大抵のインバーターの良否診断は可能だ。)正常にバックライトが点灯するので、インバーターも問題無しと判明。

Mebius_cb1r5s1 続けて、インバーターケーブルのチェックを行う。この機種のインバーター・ケーブルの線は全部で4本と少ない上、LCDケーブルとは別になっている。液晶パネルを一旦外し、インバーター・ケーブルを取り出す。両端に付いているコネクターのピン同士をテスターであたって導通をチェックする。なんと4本の線のうち3本が切れている。残りの1本も導通したり、しなかったりで切れ掛かっている様だ。

Mebius_cb1r5s2 液晶パネルを一旦外し、インバーター・ケーブルを取り出す。ケーブルを覆っている布テープを剥いて見ると断線箇所が出てきた、被覆ごと断線しているので常時負担が掛かっていたと思われる。

Mebius_cb1r5s3 別のケーブルを使ってコネクターのピン同士をつなぐバイパスを行ってもいいが、今回は断線部分がはっきりしているので、接合する事にした。但し、ケーブルの負担を軽減するため切断された線の間に別の線を入れ、長さに余裕を持たせる事にする。唯一断線していない緑の線も含め4本全部を間に別の線を半田付けし、接合部全体をシリコンチューブで覆い絶縁・保護処理を行う。ここで、再度導通チェックを行い他に断線している箇所がない事を確認。

Mebius_cb1r5s5 後は布テープで、修理部分からコネクターまでを巻いて行く。シリコンチューブで厚みが出てしまい、元の様に薄くは出来ないがなんとかベゼルの内側にうまく収まり、外枠もきちんとはまった。

Mebius_cb1r5s6 パソコンを元通り組み立て、電源を入れて画面が問題なく表示される事を確認して修理完了。

記事:ダイヒョー

「ぱそこん修理屋のぼやき」

パソコン修理は「サウスプロジェクトチーム」

修理事例:USBポート不良

修理スタッフのKtyです。

たまには実際の修理事例をご紹介したいと思います。

今回は接続したUSB機器が認識されないという症状を抱えたIBM ThinkPad i1124です。

ポートに接続したUSBプラグを上から押さえつけていると認識されるとのことなので、ソフトウェア的な問題ではなく、いわゆる接触不良の状況でしょうか。

それなら不調のポートはあきらめて他のUSBポートを使えば・・・と思ったら、この機種はUSBポートが一つしかありません。これは何とか直さなければ。

早速パソコンを起動して確認します。USBポートにメモリーカードリーダーライターを接続します。「新しいハードウェアが検出されました」と表示が出て、しばらくすると認識されました。マイコンピュータを開いてみると、「リムーバブルディスク」のアイコンが増えています。

「なんだ、プラグを押さえ付けていなくても認識されるじゃないか」と思いつつプラグを軽く押さえ付けてみると、「リムーバブルディスク」アイコンが消えました。
今度は離してみるとまた認識されます。お客様から伺っていた症状とは逆ですが、確かに接触不良の様な状況です。

先ずはUSBポートの接点をクリーニングして試してみます。全く変化なし。「そんなに甘くないか。」と思いつつパソコンを分解してみる事に。

マザーボードを取り外し、USBポート周りを確認します。目視では特に異常はありません。USBポートの端子部分のハンダにクラックでも入っているかと思い、ルーペで拡大して点検します。

Img4600r_2 「あった。」USBポートには4本の端子がありますが、この内の1本が途中で破断していました。抜き差しの際の動きが長年にわたってポートに伝わり、端子が金属疲労を起こして破断したものでしょう。

早速マザーボードからUSBポートを取り外して破断している端子を引き抜いてみました。

      

上段が引き抜いた端子です。青い矢印の部分で破断しています。本来は画Img4587r 像下段の端子の様な形状をしています。

そこでジャンクのマザーボードからUSBポートを調達する事にします。過去の修理で取り外した不良マザーボードを物色しましたが、残念ながら形状の異なるUSBポートしか見つかりません。

    

Img4626r それなら端子のみを流用するしかありません。端子形状が似ているUSBポートを選んでマザーボードから取り外します。端子を1本引き抜いて元の端子と比べて見ます。
画像の通り先端の形状が異なっています。左がオリジナル、右が他のポートから調達した端子です。

     

これでは流用できません。端子の先端が所定の位置に収まらないからです。しかしここで諦める訳には行きません。形が違うなら同じにすれば良いだけです。

Img4628r 端子の先端を削って元の端子と同じ様な形状に整形します。壊れたUSBポートに納めて見るとぴったりと納まりました。

プラグも問題なくスムーズに抜き差しできます。右斜め下が整形した端子です。

    

修理したUSBポートをThinkPadのマザーボードにしっかりとハンダ付けしてからパソコンを元通り組み立て、動作確認です。USBポートにメモリーカードリーダーライターを接続してマイコンピュータを開き、リムーバブルディスクアイコンの表示を確認します。
診断時と同じ様にプラグを押さえ付けてみましたが、アイコンは消えません。今度は逆方向に力を加えてみます。大丈夫、消えません。

今度は別のUSB機器を接続して認識された事を確認し、同様にプラグを押さえ付けてみます。
正常に認識されています。

パソコンを完全に分解したので、他の機能にも問題がない事を確認して修理完了です。
これで一つしかないUSBポートが元通り使用出来る様になりました。

DELL LATITUDE D800 液晶の外枠が外せない!

画面が真っ暗でうっすら映っている状態のDELL LATITUDE D800。他社で見てもらったら、液晶の外枠を外せず、少しだけ外せたところから確認してもらった結果、インバーターの可能性が高いとの事。・・・そんな超能力でもあるまいし、外枠を外せないと診断は出来ません!

「他社で外せなかった。」という状況を聞いただけで俄然やる気が出ます。「絶対外してみせる!」と思ってしまう性分なので・・・。

Latituded8001 このパソコンは液晶のベゼルの部分が幅広で確かに外し難いタイプではありました。ベゼルは内側から液晶とベゼルの間に指の爪を掛けて持ち上げる様にして、奥の方(脇の辺り)にあるはめ込み部分の爪を外しますが、枠の部分が柔らかいとか幅広だと、枠がしなってしまい、奥にある爪を外す力が伝わらない事があります。今回のLATITUDE D800はいままで経験した中で一番外し難いパソコンかも知れません。

Latituded8002 先ず、左横下部が外れました。ここを足がかりに左横上か底面部を外して行くのですが、いくら持ち上げても外れません。余り持ち上げすぎると枠を破損してしまうので、無理に持ち上げる訳にも行かず、30分ほど悪戦苦闘し、まず底部を内側から特殊工具(へら)を入れて外す事に成功(真似はしないで下さい。液晶が割れても責任は持てません)。左横下部と底部が外れたので、後は簡単に外れるかと思いましたが、中々手強いです。ここで特殊技(へらを接合部にはさみ、内側を持ち上げる)を駆使して、なんとかベゼル(枠)を外す事に成功しました。実に1時間半も掛かってしまった。

Latituded8005 外枠が外せれば、後は診断して不良部品を交換する作業となります。診断の結果はバックライト不良でした。インバーターは・・・・・・・問題なし。液晶を取り外し、バックライトを交換して元通りに組み立てて修理完了。他社で液晶の外枠が外せない場合でもうち(当店)なら外せるかも知れません。coldsweats01

記事:ダイヒョー

「ぱそこん修理屋のぼやき」

パソコン修理は「サウスプロジェクトチーム」

CLEVO D40ESの修理 ~電源が入らない。その原因は・・・後編~

前日の続きで、切れ掛かりのケーブルを見つける作業を行う事にしたが、余りに本数が多過ぎるのと、段々増えている感があり、単純な(経年劣化などによる)ケーブルの断線とは違うという思いから、LCDケーブルを覆っているテープを剥いて中を見てみる事にした。このCLEVOのLCDケーブルは太さ0.5mmほどのリード線が20数本平行に敷かれ、金属の網状のシールド線で覆われ、その上から保護用の布製のテープが巻かれている。液晶側は30ピンのコネクターの各端子に接続されており、そこから帯状に平たい状態でマザーボード接続側の手前まで延ばされ、その先は一気に束ねられた状態になる。

このケーブルをマザーボード側のコネクター付近から束ねたケーブルの保護用に巻かれたテープを剥がして行く。丁度、帯状のケーブルが絞り込む様に束ねられた部分のテープを剥がしながら、ケーブルの状態を目視でチェックして行くと、昨日バイパスした線の切れ端が見つかり、この辺りで切断したのが解った。まるでカットした様にきれいに切れている。他に切断された線が無いか周辺を探していると焦げた様な跡が見つかった。更に、10本程度のケーブルが被覆が溶けて団子の様にくっついているのが判った。金属の網線も一部黒く変色している。黄色の線はその一部が恐らくショートによる過電流で発熱した場所の部分だけが3cm程度黒くなっている。赤と紫の線は被覆がぼろぼろになっており、中の金属部分が露出しているところもある。これだけ溶けているとなると、煙ぐらいは出たかも知れない。

電源が入らなくなった根本の原因がここにあった。

つまり、リード線の一部が被覆が剥けるなどで金属のシールド線に触れショートしたため、過電流が流れマザーボード側のICが破壊されたと予想できる。更に発熱により他のリード線もダメージを受け、断線したり、断線し掛かっていると思われる。

リード線は複数の線が束になっているので、1本でも繋がっていると導通チェックでは不良を発見できない。繋がっている様でも流れる電流が制限されてしまうため、その先の回路が機能できくなる。ボロボロになった線を3本カットし、他の線でバイパスして見る。結局、全部で6本の線をバイパスした事になる。元通りに戻し、再び電源を入れて見る。「おーっ、映った!」赤味もなく、正常に画面が表示された。

ケーブル補修で直りそうだという安心感とようやく細かいチェック作業から開放されると思って喜んだが、仮組み状態の液晶パネルをきちんと組立て、念のため液晶パネルを前後に煽って見る。・・・・・!!。喜んだのも束の間、また表示が乱れた。乱れた状態で、また煽ったり、横を軽く叩いたりすると正常に戻る。という事は切れ掛かりの線がまだあり、それは恐らく導通チェックでは判別できない程度であると推測できる。ケーブル修理の限界となってしまった・・・。

結局、ケーブル修理に費やした2日間の作業を捨て、ケーブル交換に踏み切る事にした。お客様には大変申し訳ないがケーブルの部品代の実費だけ負担して頂く事になった。

何とかケーブルを入手して交換し画面が正常に映り、パソコン自体の機能も問題ない事を確認して作業を完了した。

稀なケースではあると思うが、マザーボードを破壊した上にLCDケーブルまで断線させて・・・まるで巧妙なトラップに掛かってしまった様な修理だった。

記事:ダイヒョー

「ぱそこん修理屋のぼやき」

パソコン修理は「サウスプロジェクトチーム」

実験1「ノートパソコンのパンタグラフは補修できるのか?」

ノートパソコンのキーボードに使われているパンタグラフは、キートップの下にあり、キートップとキーボード本体を繋げており、キーが押されるとたたまれ、離すとキーストロークの上限まで持ち上がる、キートップを支えている部品だ。パンタグラフの端はキートップ裏側の溝にはめ込まれている。インベーダーゲームのエイリアンキャラみたいな形の部品が2個、真中辺りでクロスする感じで組み合わされている。背もたれの無い折りたたみ椅子を想像すると、着座部分がキートップで、足の部分がパンタグラフになる。この折りたたみ椅子の中央部にはゴムのスプリングが入っていて常に着座部を上に押し上げている。この足の部分(パンタグラフ)が壊れると、着座部分(キートップ)は水平状態を保てなくなる。

今回は「A」と「Q」のキーが壊れたキーボードの補修ができるかを実験的に行って見た。「A」はキートップへはめ込む部分の片耳が取れた状態で、「Q」は両耳が取れた(ドラえもんの様な)状態になっている。耳は直径0.5,6mm長さ2mmほどの突起でキートップ裏面のU字型の溝にはめ込まれ、キートップの動きにより上または下からの力が加わる。

この取れた耳をくっ付けてやればいいのだが、パンタグラフの素材はポリプロピレンとかナイロンの様なもので出来ているらしく、普通の接着剤では接着できない。(以前試した事がある。)

作戦1.プラスティック形成剤   固まるとプラスティックになるというものを使って耳の部分を継ぎ足して見る。破断面から少しずつ盛り上げてみる。時間を置いて、固まったところで削ろうとしたら、破断面からポロっと全部取れた。一見くっ付いていた様に見えたが、全く付いて無かった。

作戦2.プラスティック用接着剤  ポリエチレンやポリプロピレンといった接着し難い素材も接着可能な接着剤を使って、取れた部分の代わりのプラスティック片を接着してみる。一晩置いて、充分固まった頃に余分な部分をカットしようとしたら、また接着面からポロっと取れた。何回か試したが、接着面積が極小な上破断面が合っていないので、充分な強度が得られないらしい。

作戦3.溶かしてくっ付ける  溶剤で溶かしてくっ付けて見ようと、ネットで検索してみた、「ノルマル ブタン」という溶剤が引っ掛かったが、簡単に入手できそうにない。次にヒットしたのが「蟻酸」とか「濃硫酸」など。とっても危険そうだcoldsweats01。命を掛けてやる様な実験ではないし、この方法は止めにした。

作戦4.スーパーゼリー剤  ゼリー状の接着剤にスーパー液を付けるとプラスティック並みの固さになる。これを使って破断面から少しずつ盛り上げる。作戦1.と似ているがこちらの方が扱い易い。先ず、破断面にプラスティック用接着剤のプライマーを塗って乾かして膜を作り、そこにゼリー状接着剤を載せてスーパー液で固める。固まったらゼリー状接着剤を載せてスーパー液で固めるを繰り返し、適当な長さまで伸ばしていく。時間を置いて、固まったら不要な部分をカッターで削って・・・る最中にまたまたポロっと取れた。何回か試してみたが駄目だった。

作戦5.プラスティック用接着剤+何か+スーパーゼリー剤  スーパーゼリー剤は元々ポリエチレンやポリプロピレンは接着できないので、作戦4.は無理があった。そこで、次に考えたのがプラスティック用接着剤で何かを接着し、その何かにスーパーゼリー剤を付ける方法だ。破断面->プライマー->プラスティック用接着剤->何か->ゼリー状接着剤->スーパー液の順で耳の形成を試行した。充分固まったところで、余分なところをカッターで削りキートップのU字の溝に入る大きさまで小さくする。丁度いい大きさになったので、U字の溝にはめて見る。中々いい感じだ。一旦外してみる。・・・接着部分は問題無い。対になっている部品と合わせパンタグラフ(折りたたみ椅子の足)を作り、キーボード本体に取り付ける。その上からキートップをはめ込み打鍵してみる。違和感も無く実験的には成功したと言える。

Panta1_3 Panta2_3 Panta3_3

耐久性については検証できてないので、どれくらいもつかはわからないが、今回の実験では「ノートパソコンのパンタグラフは補修できる」という 結論になった・・・としておこう。

記事:ダイヒョー

「ぱそこん修理屋のぼやき」

パソコン修理は「サウスプロジェクトチーム」

CLEVO D40ESの修理 ~電源が入らない。その原因は・・・前編~

「スタンバイ中に電源が落ちて、それから電源が全く入らなくなった。」という症状で修理を依頼されたCLEVO D40ES。早速電源を入れて見ようと、ACアダプターを接続するが電源の通電ランプすら点かない。念のため、アダプターのプラグ部分で電圧をチェック、規定の電圧が出ている。

次に診断手順に従って、チェックを進めて行くが問題は見当たらない。また、回復もしない。トラブルの原因が深いところにありそうなので、パソコンを分解しマザーボードを取り外して基板上を端から細かく見て行くと、ICチップが焼損しているのを発見した。「これだ!」

作業を中断し、お客様に連絡する。診断の結果、マザーボードが故障しているという事を説明し、対応方法について相談した。こちらが提示した選択肢は3つ。1.マザーボードの交換修理。2.同型機または同系列の中古PCを入手して、ハードディスクを載せ換える。3.修理の中断。同時に見積額も提示した結果お客様の選択は1.のマザーボード交換による修復だった。修理代は2.よりは安いし、パソコン自体が変わってしまうのは抵抗があるという事だった。

数日後、マザーボードを入手した。但し、D40ESのものは入手できなかったので同系列のD400Eのマザーボードを入手。こちらの方が上位機種で、CPUはD40ESのCeleronに対して、D400EはPentium4になる、またATIのグラフィックチップが載っている。部品代も当初見積り金額より、安く入手できたのでお客様も喜ぶだろうnote。マザーボード交換作業を終えて、ACアダプターを接続すると今度は通電ランプが正常に点灯している。後は各機能の動作確認テストを行い、問題が無ければ終了の予定だった・・・。

電源スイッチを押す。「ん?!画面が変だ!」Windowsのロゴが出ている時のバックは黒いはずだが、赤っぽい。デスクトップの画面が表示されても全体的に赤みを帯びている。グラフィックチップのドライバーが入っていなかったので、ネット上から引っ張ってきてインストールして見たが、症状からも原因は違うと予想できた。LCDケーブルをマザーボード側のコネクター部分で一旦抜いて挿し直して見たが変わらず。コネクターから出ているケーブルに触れてみたら、画面の状況が変わる。今度は色だけじゃなく、表示も乱れ始めた、横線や縦線が入る、テレビの垂直同期が取れない時の様に縦方向に画像が流れる。

どうやらLCDケーブルも断線しているらしい。何回かケーブルに触っている内に画面が真っ白くなって何も映らない状態になった。マザーボード交換で修理代が掛かっている上、LCDケーブルまで交換となると高額になってしまうので、どうしようかと思案の末、LCDケーブルの修理を思いっきり安い料金で行う事にした。結局、当初の見積り金額に戻ってしまったが、LCDケーブルは入手しにくい上、部品代はどうしてもかかってしまうので、調整ができる作業料金を下げる方法が一番安く済む。幸いこのパソコンのLCDケーブルはリード線でコネクター間を接続しているので、断線しているケーブルを調べ、コネクター間を別の線を使用してバイパスする事ができる。

液晶パネル部分を分解し、LCDケーブルを取り出し、コネクター間の導通チェックを総当りで行い、断線しているケーブルを調べて行く・・・。かなり根気の要る作業だ。一通り調べて2本の断線を確認したので、別の線でコネクター間を接続しバイパスした。LCDケーブルを液晶パネルに戻し、液晶パネルをパソコンに戻す。マザーボード側のコネクターを接続し、電源を入れて見る。結果は・・・変わらない。画面が真っ白なままだ。どうやら切れ掛かっているケーブルが他にあるらしい。もう一度、LCDケーブルを取り外し、今度はケーブルを少し曲げて見ながら導通をチェックしていく。切れ掛かりのケーブルを1本見つけた。このケーブルをカットし、コネクター間を別のケーブルでバイパスした。また、元に戻して電源を入れて見る・・・変わらない!真っ白だ。試しに液晶パネルを少し持ち上げて見ると、画面は赤味を帯びているが正常に映った。まだ、切れ掛かりのケーブルがある。ため息をついて、この日の作業は終了する事にした。ここまでで期間にして3日を費やしてしまった。

記事:ダイヒョー

「ぱそこん修理屋のぼやき」

パソコン修理は「サウスプロジェクトチーム」

ヒートシンクはどこへ?

電源が入らないと持ち込まれたデスクトップPC。

診断の為にモニタ、キーボード、マウスを接続、電源ケーブルも繋いでスイッチON。

確かに沈黙したままだ。

電源コードを外して筐体を開けてみる。おや?チップセットヒートシンクが無い。
ヒートシンクを固定する為のクリップを引っ掛ける金具がチップセットの周囲に取り付けられているので、本来はヒートシンクが付いている筈である。しかし良く見ると金具も1個無くなっている。

ははぁ、クリップのテンションに負けて金具が取れてしまい、ヒートシンクが脱落したんだな。

そう思って筐体内を見回す。外れた金具は筐体内に落ちていた。が、ヒートシンクはどこにも無い。???

チップセットヒートシンクはアルミ製で1辺3cm程度の立方体形状をしている。

PCの筐体内のどこかに隠れてしまう程小さくはないし、ましてこのPCはスリムタイプで筐体内に空間は殆ど無い。

ということは外れた後に筐体から取り出されたということだ。

でも、お客様が取り出したのであれば普通は修理に持ち込む際に一緒に持ってくる筈だ。
「こんなものが外れていたんですが・・・」とでも言いながら差し出すのが普通だろう。

しかし、このPCが持ち込まれた際にはそんな事は全く聞いていないし、ヒートシンクも渡されなかった。一体いつの時点で外れたのか?

お客様なら何か知っているかも知れない。持ち込み時にこの事を伝え忘れたということも考えられる。

先ずは電話してみようと受話器を取った。

「お預かりしたパソコンですが、チップセットのヒートシンクが無くなっています。」
「あぁ、そうですか・・・」
続けて「何かお心当たりは」と言いかけた矢先、「で、直りますか?」
「修理にはマザーボードを交換する必要があります。」
今度こそヒートシンクの事を聞こうと思ったら「で、金額はどの位掛かりますか?」
「金額につきましては確認が必要です。」お客様はヒートシンクがどうなったのか知っている様でもあり、知らない様でもありといった様子だが、どちらにしてもその事に興味がなさそうだ。
「じゃあ調べてもらって、金額を出して下さい。」もう完全に聞くタイミングを外している。

お客様は忙しい様だったので、ヒートシンクの事はまた日を改めて聞いてみる事にして電話を切った。ヒートシンクが外れたタイミングと故障のタイミングが一致していたのかどうかも分からないままである。

考えられる故障の状況は概略以下の2通りだろう。

1.元々ヒートシンクが外れたパソコンを入手して使っていたが、熱でチップセットが壊れて電源が入らなくなった。

2.使用中にヒートシンクが外れ、放熱不良でチップセットが壊れて電源が入らなくなった。内部を確認しようと筐体を開けたらヒートシンクが外れていたので取り出したが、修理持込の際は忘れてしまっていた。

どちらにしても、もうパソコンは壊れてしまっているのでマザーボードを調達しなければならない。
取り敢えずヒートシンクの行方は考えない事にした。

幸いにもマザーボードはすぐに見つかり、お客様に見積額を連絡すると「修理をお願いします」とのこと。すかさずヒートシンクの事を切り出そうとした瞬間、「いつ頃完了しますか?」
喉迄出掛かった「ヒートシンク」を飲み込んで答える。「マザーボードの納期は4日位です。届き次第修理して完了後にご連絡致します。」 「では宜しくお願いします。」 「かしこまりました。」さあ最後のチャンスだ。「ヒートシンク」の「ヒー」を言いかけたところで、「そうそう、電源コードが無いので、それも用意してもらって合計金額を出して下さい。出来上がったら連絡を貰えますか?」「かしこまりました。」またまた聞けずじまいである。ヒートシンクはどこへ行ったのか?

いまさら判明したところでどうなるものでも無いが、気になって仕方が無い。このブログを読み始めてしまったあなたもそう感じているはずだ。いや、きっとそうに違いない。

その数日後マザーボードが届き、大いなる疑問を抱えたまま修理が完了。3度目の電話である。

「お待たせ致しました。パソコンの修理が完了しました。」 「料金はいくらですか?」金額について答えようとした途端、「そうだ振込先の口座も教えて貰わいといけないから、金額と併せてFAXで連絡して下さい。」 「かしこまりました。発送のご連絡もFAXが宜しいでしょうか?」 「そうして下さい。では宜しくお願いします。」  電話が切れた事を知らせる信号音が虚しく響く。

その後、金額と振込先銀行口座をFAXで連絡。入金確認後の発送の連絡もFAX。お客様と話をする機会は無くなってしまった。

ヒートシンクの行方は謎のままである・・・

by Kty

レッツノートのバックライト交換

久々にレッツノートのバックライト交換を担当し、無事に完了したところです。今回改めて感じたんですが、レッツノートのバックライト交換は大変です。わずか数日前、メンバーのKtyがCF-W4のバックライト交換を担当し、液晶をベゼルから剥がす作業をこれといったミスも無く終わり、裏側だった液晶パネルを表にひっくり返したところ、液晶の一部にひびが入っていた事故があったばかりだったので、とにかく慎重に作業を行いました。

Ktyはメンバーの中でも特に慎重派で、交換実績もかなりあるので、剥がす前から液晶に微小なクラックでも入っていたんでしょうかね。私が担当したのは、CF-T4でCF-W4と全く同じ液晶パネルが使用されています。

レッツノートのバックライト交換は、早くて半日、作業に手間取ると1日作業になります。厚さ0.4mm(かもう少し薄いかも)のガラス板で出来た液晶パネルを強力な粘着テープでベゼル(カバー)部分に接着されているものを剥がして、パネル単体にしてからバックライトを抜いて新しいものに交換するのですが、修理の依頼を受ける前提条件として液晶パネルが割れる(ひびが入る)危険性を説明し、最悪液晶交換になる事を了承して頂いています。とは言ってもいざ割れてしまうとかなり凹みます。お客様には非難されるし、修理が完了しても釈然としないものが残ってしまうんですね。

だから、この作業はかなりなプレッシャーの中で行っているんです。液晶を剥がすところだけではなく、バックライトを交換し、元通りにパネルを戻し、また液晶のベゼル(カバー)に強力両面テープでくっつけて、パソコンを組み立て、Windowsの画面が正常に表示されるまで気を抜けない作業です。はっきり言って、レッツノートのバックライト交換は液晶パネル交換にしてしまいたい位です。(・・・願望としてはですが・・・でも液晶パネルは高すぎるし・・・メーカーと同じ対応になってしまうので・・・できないなぁ)

こんな大変な作業を低料金でやっているなんて、馬鹿かドMでしょうね。

今回は本当にぼやいてみました。

記事:ダイヒョー

「ぱそこん修理屋のぼやき」

パソコン修理は「サウスプロジェクトチーム」

ファン!ファン!ファン!

修理スタッフのKtyです。

皆さんはお使いのパソコンのどこに冷却ファンが付いているかご存知ですか?
始めにお断りしておきますが、この記事中の「パソコン」とはノートを前提としています。

冷却ファンなんて言われてもよく分からないという方もいらっしゃるかもしれませんね。
でもこれって結構重要なことですから、分からない方は取り扱い説明書で確認して下さい。

説明書にパソコンのイラストと共に各部の名称や機能が書かれたページがあると思います。その中に「排気口」や「冷却ファン」などの記述がある筈です。

中には「ファンレス」と言って冷却ファンを使わず、筐体などを通して自然放熱する機種もありますが、ごく一部の機種のみ(Let's Note の一部など)で大抵はファンが使われています。

パソコンをお使いの際はこの「排気口」は勿論のこと、「吸気口」も塞がない様に注意する必要があります。

特に底面に吸気口がある機種を膝の上に乗せて使用すると、吸気口の位置によっては服の布地で塞いでしまい、冷却が不充分になる可能性があります。
また、カーペット敷きの床、ベッドや布団等の上に直接乗せて使用する場合も同様です。

そうならない為に、吸気口、排気口の位置はしっかりと把握しておく必要がある訳です。

しかし、この様な使い方をしていなくても冷却が不充分な場合があります。ホコリの付着や軸受けの摩耗でファンの回転が不充分であったり、ファンは回っていても排気口の内側にホコリが詰まって廃熱不良になっているケースがあるからです。

この様な状況になっていることに気づかないままパソコンを使われている方も結構多い様ですから注意が必要です。

バックライト不良で入庫したパソコンの診断中のことですが、ファンが回っている音がするにもかかわらず、排気口から風が殆ど出ていません。

ライトで排気口の奥を照らしながら観察すると、内側にホコリが詰まっている様です。お客様に冷却ファンのクリーニングをお勧めしたところ「お願いします」とのご返答だったので早速パソコンを分解したところ、冷却ファンの周囲も内部もホコリがびっしり。

ファンはPCカードスロットの横に設置されており、スロットからも風を吸い込んでいる様です。日頃使用されていないのかPCカードスロット内にも多量のホコリが入り込んでいました。

エアーでホコリを吹き飛ばし、ファンを外してクリーニングします。このファンは分解が可能なタイプだったので分解してファンブレードのホコリを落とし、軸受けもクリーニングしてから注油して組み立てました。ファン単体で試運転を行い、正常に機能していることを確認します。

更に、ファンを取り外した状態でヒートシンクの内部を観察するとここにもホコリが一杯詰まっています。
ピンセットで固まったホコリを取り出してから残りをエアで吹き飛ばします。金属の地肌が見える様になり、良く冷えそうな状態に戻りました。元通り組み付けてパソコンを起動し、ファンが回り始めたところで排気口から充分な風量が出ている事を確認してファンクリーニングは完了です。その後バックライトも交換して画面も明るくなりました。

冷却ファンから異音がするということでご入庫頂く場合もありますが、ファンの軸受けが摩耗してしまっている場合にはクリーニングでは改善出来ず、ファンを交換する必要があります。

先日ファンの異音で入庫したThinkPadは軸受けの摩耗でファン交換の必要がありましたが国内で部品が見つからず、10日以上かかってカリフォルニアから届きました。

特に発熱が大きいパソコンの場合は要注意です。大型で回転数も高いファンが使われており、パソコン内部の換気量が多い事からホコリも吸い込みやすくなります。

過去には排気口の内側にフェルト状にホコリが溜まって冷却不良となり、それが原因でメモリーコントローラーが壊れて起動不能となってしまっていた事例がありました。こうなるとマザーボードを交換するしか無く、修理料金も数万円と高額になってしまいます。

回転数が高いファンは軸受けの摩耗もどうしても早くなりがちです。特にホコリを多量に吸い込むと、軸受け内部にもホコリが入り込んで一層摩耗を早めてしまいます。

もうすぐ暑い季節がやってきます。パソコンが不調になったり壊れてしまう前にファン清掃をご依頼下さい。部品交換が必要になってしまうとメーカーや機種によっては部品の入手が困難であったり、中古の部品しか入手出来ない事もありますが、早めの処置なら部品交換を必要とせず、分解清掃と注油のみで安く済む場合も多々あります。
但し、分解出来ないファンが使われている事もあるので、その場合は交換が必要となることもあります。

まずは排気口の位置を確認して、ファンの回転音がしている時に充分に風が出ているか確認してみて下さい。

その際にホコリが詰まっているからと排気口側から口やエアダスターで吹いたりしないで下さいね。ホコリが固まりになっている場合にはファン内部に詰まってファンが回転出来なくなり、機種によってはファンエラー、サーマルセンサーエラー等のメッセージが出て起動出来なくなる場合もあります。ホコリが詰まっていたら、先ずはご相談下さい。

お褒め頂き恐縮です・・

当店の宣伝は他の業者さんと同様に殆どがホームページに頼っています。

ホームページの作成は当店スタッフで行っておりますが、内容・構成などを常に見直してより良いページになるように努力しています。

お蔭様でアクセス数も徐々に伸びて来てもうじき月間7000アクセスに届きそうなんですが、いつも気になるのが見て頂いた方に「信頼できるところ」と思ってもらえているかどうかなんです。

お近くの方は、直接お店でお会いできるので、安心しておまかせ頂いていると思いますが・・・遠隔地の方は、インターネットで検索して、パソコンを送って修理を依頼するのですから、信頼できなければ任せ切れないと思われるのが当然で、その判断材料がホームページなので、かなり気を使って製作しています。

このブログを立ち上げたのもサウスプロジェクトチームのメンバーの人柄を少しでも知って頂きたいからなんですが、本日当店をご利用頂いたお客様がご自身のブログで当ホームページについて評価している記事を見つけましたので、勝手に紹介させて頂きます。

ココログ「気ままなシニア」の2008年4月30日の記事 「★パソコン修理:電源ジャック★」

で、パソコンの調子が悪くなり修理先を探してネット検索を行い、当店ホームページを見つけて依頼したという事ですが、中々高評価を頂いた様で自信がもてました。また、今後のページ作りに非常に参考になる内容でした。貴重なご意見有難うございました。

記事:ダイヒョー

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