最近のトラックバック

« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »

2008年7月

Let's Note CF-W4 画面が暗い

画面が暗いという症状で修理の依頼を受けた「レッツノート CF-W4」。原因を診断するために液晶パネルの天板のカバーを外す。このパソコンのインバーターは天板の裏にテープで貼り付けてある。マザーボードから来ているインバーター・ケーブルと液晶のバックライトから来ているケーブルを一旦外し、天板をフリーな状態にしてから、インバーターにインバーター・ケーブルとテスト用バックライトのケーブルをつなぎ電源を入れて見る。バックライトが点灯しない。

インバーターをテスト用のものと入れ替えて同じ事をやってみるが、依然としてバックライトは点灯しない。インバーターよりマザーボード寄りのトラブルと判ったが、液晶のバックライトもチェックする必要があるので、テスト用パソコンのインバーターに故障パソコンのバックライトを繋いで見ると点灯する。赤味も無いのでバックライトはOKの様だ。

インバーターの単体テストを行った結果、インバーターは壊れていない事が判ったので、パソコンのマザーボード側を分解し、インバーター・ケーブルの導通チェックを行って見る。電源ラインのマイナス側の導通がおかしい。ケーブルの両端で測定しているのに若干抵抗がある。インバーター・ケーブルが断線している可能性が高くなった。

Letsnote_cfw42_2 パソコンをばらした状態のまま、 テスト用のインバーター・ケーブルでマザーボードのコネクターとインバーター間を繋いで、インバーターの出力側に液晶パネルのバックライト・ケーブルを繋いで電源を入れて見る。


Letsnote_cfw41_2







Letsnote_cfw43







Letsnote_cfw44_5画面に「Panasonic」の文字が明るく表示された。インバーター・ケーブル不良で決まりだ。お客様に診断結果 と見積りを連絡し、部品を発注した。部品が届くまで作業は中断となる。




記事:ダイヒョー

「ぱそこん修理屋のぼやき」

パソコン修理は「サウスプロジェクトチーム」

ノートパソコンの電源接続不良の修理とは (Lavie LL730/5の組立解説付)

  ノートパソコンのトラブルで比較的多い故障の一つが電源受け入れ口のジャック部分の損傷だ。一般的にノートパソコンは本体側に電源を持っていないため、外部のACアダプターで交流100Vを直流の10数Vに降圧後に本体のDCジャックにACアダプターのプラグを差し込んで、駆動用の電気を取り入れている。DCジャックはマザーボードに直付けされているものとケーブル・コネクターで接続されているものがあるが、前者のものが割合的には多い。マザーボードに直付けされているものは、大抵の場合1-2本程度のプラスティックの固定用突起と3本の端子でマザーボードに付けられている。固定用突起はマザーボードに開けられた穴に入り、3本の端子(+端子1本と-端子2本)はマザーボードの回路パターンのホールに入り半田付けされている。3本の端子は電源の供給路であると共にジャックを支える構造体の一部を担っている。

このDCジャックの故障は部品自体が物理的に破損する場合とDCジャックをマザーボードに取り付けている端子の半田付け部分が接触しなくなる場合の2種類に分けられる。

Lavie_ll73052

DCジャックはプラスティック製で、それほど強固な部品では無いので、経年変化や外部からの衝撃などで、プラスティックの一部が破損する事がある。ACアダプターのプラグ差込口は外部から見るとパソコンの一部で丈夫に作られていると思ってしまうが、実はマザーボードに4-5本程度の足でしがみついているDCジャックの接続部だけが見えている状態なので、それほど丈夫なものでは無い。ACアダプターのプラグを抜き差しする時に無理に押し込んだり、挿してあるACプラグに衝撃を与えたりするとそれはにもろにDCジャックに加わり、物理的に破壊する原因になる。

Lavie_ll73051 次にACプラグの抜き差しが繰り返される事によって半田付けされている端子の半田部分にクラックが入り、接触面に隙間が出来ると本来「面接触」であるべき部分が次第に「点接触」になって行き接触不良状態になる。接触抵抗が高くなりその部分で発熱し半田が溶けてしまう事態が起きる。このため、端子と回路パターンのホールの間が開いてしまい、最終的には接触しなくなり通電しなくなる。少しずらして強制的に接触させると電源は入るが、接触抵抗は大きいままなので、発熱しまた半田が溶けて間が大きくなり、ついには全く接触しなくなる。電源が入らなくなり、プラグを角度を変えたり押し付けたりすると電源が入るのは以上の様な理由なのだが、点接触では大電流が流れるため放電して火花が発生する事もあり、修理する時点でDCジャック周辺が焦げている事は良く見かけるので、パソコン内部にホコリなどが溜まっていると火災の危険性も無いとは言い切れない。

DCジャックの修理は、マザーボードに直付けされている場合はパソコンからマザーボードを取り出し、DCジャックが破損している場合は交換、半田付け部分が接触していない場合は半田付けのやり直しを行う。マザーボードは積層基板になっているのでどの層のパターンにも接触する様に半田は充分に流し込む。表面のパターンは表と裏にあるので、必要なら両面から半田付けを実施する。

DCジャックの修理が完了したらパソコンを組み立てる。今回はLavieのLL730/5の修理を行った。

Lavie_ll73053マザーボードを筐体に収めて2本のネジで固定する。

Lavie_ll73054 スピーカーのコネクターを接続する。

Lavie_ll73055 ハードディスクのマウンターを3本のネジで固定する。

Lavie_ll73056 ハードディスクをマウンターに取り付ける。(このマウンターはかなりきつく取り付けに苦労した。)

Lavie_ll73057 ハードディスクの手前にサウンド関係のサブボードをコネクタに差込み2本のネジで固定する。

Lavie_ll73058 ハードディスクの左隣にフロッピードライブを2本のネジで固定する。取り付ける前にフラットケーブルをコネクタに差し込む。

Lavie_ll73059  ハードディスクの左上のCPUファンを取り付ける。コネクタの差込み忘れに注意する。

Lavie_ll730511 Lavie_ll730510_2 LCDユニットのヒンジ部分をネジ止めする。

Lavie_ll730512 LCDケーブルをマザーボードのコネクタに差し込む。

Lavie_ll730513 パームレスト部分(一体型)をはめ込む。

Lavie_ll730514 タッチパッドのフレキケーブルをコネクタに差し込む。

Lavie_ll730515_2 スイッチパネルをはめ込み、2本のネジで固定する。

Lavie_ll730516_2 パソコンを裏返し、光学ドライブ挿入口の2本のネジを取り付ける。

Lavie_ll730517 パソコンを表に返し、光学ドライブを奥まで差込みコネクタを接続する。

Lavie_ll730518 光学ドライブをネジで固定する。

Lavie_ll730519 キーボードのコネクタを取り付ける。

Lavie_ll730520 キーボードを取り付ける。

Lavie_ll730521 スイッチパネルカバーをはめ込む。

Lavie_ll730522 Lavie_ll730523 後部のネジ2本を取り付ける。

Lavie_ll730524 パソコンを裏返して、ネジを取り付ける。

記事:ダイヒョー

「ぱそこん修理屋のぼやき」

パソコン修理は「サウスプロジェクトチーム」

ノートパソコンの液晶画面の修理とは

パソコンの修理について、ネット上に誤解を招きかねない記事が公開されているので修理屋の立場から、修理の概要について述べて見たいと思う。

今回は液晶画面の修理について、マザーボード側に原因がある場合を除いて記述する。

ノートパソコンの液晶画面の故障は大きく分けて「液晶画面の表示不良」と「液晶画面の破損」の2種類に分けられる。

液晶画面の表示不良は、画面表示系とバックライト系に分けられる。これは、CCFL(冷陰極管・バックライト)を使用した液晶パネルの画面映像と画面照明が別系統になっているためで(最近のLED液晶などは除く)、画面表示系が故障すると画面は明るいが、表示がおかしくなるのが一般的で、全体的に真っ白になったり、表示がずれる、線が入る、色がずれる、(ソラリゼーション的な)色むらが起きるなどの症状になる。表示不良の原因は液晶パネルそのものにあるかマザーボードから液晶パネルに表示情報を送っているLCDケーブルにある。故障箇所の切り分けは液晶パネルをテスト用のものと交換する事で確認できる。もっとも簡単な故障は、LCDケーブルをつないでいる液晶パネルのコネクター部分での接触不良で、場合によっては挿し直しだけで直る事もある。接触不良で無ければ、液晶パネルかLCDケーブルのどちらかの不良になる。

液晶パネルが不良の場合はパネルを交換するしかない。パネルそのものを修理するサービスを行っている会社もある様だが、修理代で中古の液晶パネルが購入できてしまうので、コスト的に考えても現実的では無い。

LCDケーブルの場合は、交換か補修になるが基本的には交換、部品が入手困難な場合は補修という選択になる。LCDケーブルもリード線が使われているものとフレキシブルケーブルが使用されているものがあり、フレキシブルケーブルについては補修は不可能なので交換となる。

バックライト系が故障すると画面が暗くなるが、映像は薄く表示されているという症状になる。画面が暗くなる原因はバックライト、インバーターまたはインバーター・ケーブルにある。故障箇所の切り分けは、インバーターにテスト用のバックライトを繋げて行う。点灯すればバックライトが不良、しなければインバーター若しくはインバーター・ケーブルの不良となる。インバーターの故障は、バックライトの劣化が原因で起きる可能性が高いため、インバーター若しくはインバーター・ケーブルの不良の場合でも、念のため不良液晶のバックライトをテスト用インバーターにつないでバックライトの異常もチェックする。インバーターとインバーター・ケーブルの切り分けは、先ずインバーターの単体での点灯テストを行い、テストで異常がなければ、インバーター・ケーブルの導通チェックを行う。

バックライトが不良の場合は、液晶パネルを分解してバックライトを交換する。バックライトは液晶パネルの内部にあり、液晶の下部または横部に位置し、液晶画面全体を照らして明るくするものだが、液晶パネルは1つの部品であり、その部品を構成する部品であるバックライトを交換する事になる。液晶パネル自体はバックライトを交換する前提で作られてはいない。また、メーカーやタイプで構造も異なっているので容易な作業ではない。

厳密に言えばバックライトを交換すると、色温度の違いで元の画面と発色が変わる可能性があるが、今まで画面の色が変わったというクレームがついた事は殆ど無い。

インバーターの場合、基本的には交換となるが、部品の入手は機種の新旧より市場に出ているか否かで左右される。入手先は、パソコンメーカーの代理店からとネット市場の両方を使い分ける。部品を供給していないメーカーのインバーターはパソコンを分解し、使用されているインバーターのメーカーと型番でネット市場を検索し入手する。インバーターも汎用のものが結構使われており、入手まで時間が掛かる場合はあるが、入手できないものは意外と少ない。これまで扱った中では届くまで3週間掛かったのが入手できた部品では最長期間となる。補修で直したケースも何例かある。

インバーター・ケーブルも基本的には部品交換となる。LCDケーブルと一体になっている場合が多いので、LCDケーブルごとの交換になる。入手困難な場合は補修する場合もあるがフレキシブルケーブルの場合は、補修不可能なので交換となる。

次に液晶画面の破損、つまり液晶が割れた場合についてだが、大きく割れても軽妙なひびが入っただけでも液晶が割れた場合は交換するしかない。ガラスにひびが入っただけなら、テープで補修という事もあるかもしれないが、液晶が漏れ出している状態なので、補修は不可能である。

記事:ダイヒョー

「ぱそこん修理屋のぼやき」

パソコン修理は「サウスプロジェクトチーム」

修理事例:レッツノートのバックライト不良

修理スタッフのKtyです。

今回はPanasonic Let's Note CF-Y5のバックライト交換事例です。

症状は「起動時にバックライトがちらつき、その後しばらくすると画面が暗くなる。」というものです。

診断の結果、原因はバックライトの劣化でしたが、ちらつきが発生している場合には更に別の状況へと進んでいる可能性があります。

それは、バックライト端子のハンダ付け部分の劣化によって配線が外れかかる、或いは外れてしまうというものです。

以前にもCF-W4、CF-Y2に於いて同様の事例を経験しています。

バックライトは劣化が進むと発熱が大きくなる(特に両端の電極部)様で、レッツノートに限らずバックライトが劣化した液晶パネルの電極付近はパネル内部のプラスチック製部品の一部に熱で溶けた跡や、焼け焦げた様な状態が見受けられる場合があります。

今回の事例でも電極付近のプラスチックフレームの一部に溶けた跡が認められました。

この熱によってハンダ付け部分に不具合が発生するものと思われます。

Img4658r2 交換の為に、劣化したバックライトを取り外しにかかるとバックライトとインバーターとを接続するケーブルの被覆のバックライト端子付近が焼け焦げた様になって硬化しています。

ケーブルを指でつまんで軽く引っ張ると、端子部分に被せてある絶縁チューブから簡単に抜けてしまいました。

絶縁チューブも取り外してバックライトの端子部分を観察すると、ハンダが劣化して光沢の無い濃いグレーに変色しています。
絶縁チューブ内では既にケーブルが端子から外れ、辛うじて接触しているという状況であったと思われます。起動時にバックライトがちらついた事がそれを裏付けています。

Img4261r2 画像は今回と同じ症状のCF-W4のバックライトに外部から電源を供給して強制発光させた際に撮影したものです。
画面の向かって左半分が明らかに暗くなっている状況がお分かり頂けると思います。
これは、向かって左側のバックライト端子とケーブルとの接続が外れている事によるものです。

更に検証すると先程とは反対側の端子付近のケーブルも、焼け焦げこそ無いものの被覆が硬化してひび割れています。

このままではバックライトを交換しても漏電の危険性があります。幸いケーブルの長さには充分な余裕があったので、左右共に劣化した部分は切断して被覆を剥いてから新しいバックライトの端子にしっかりとハンダ付けしました。
バックライトを戻し、確実に収まっている事を確認して交換作業は完了です。

バックライトの交換作業が済んだところで液晶パネルを仮付けしてパソコンを起動し、画面が明るく正常に表示される事を確認します。

いよいよ液晶の本組みです。各種配線を接続してから液晶パネルと天板を組み合わせますが、ここがレッツノートの液晶周りの修理に於いて最後の緊張を強いられる作業です。液晶パネルが非常にデリケートな構造となっているレッツノートでは、完全に組み上げる迄は常に液晶パネル割れの危険性と隣合わせの作業となります。

極度の緊張の中、慎重に作業を進める事30分。組み上げ作業が終わり、ヒンジ部分をネジ留めして完成です。

はやる気持ちを抑えながらディスプレイを開き、液晶パネルに割れが無い事を確認してホッと胸を撫で下ろしました。

Img4663r2 早速パソコンを起動すると、画像の通り明るく色鮮やかな画面が復活しました。

ある出来事。

最近の事です。SONYのVAIO VGN-TZ50Bの液晶パネルのひび割れ修理を依頼されたのですが、通常液晶交換の見積りは以前に交換実績が無い場合は、パソコンを預かって液晶パネル部分を分解して、使用されている液晶の型番を確認し仕入先に価格と納期を問い合わせて見ないと正確な修理料金は出てきません。VGN-TZ50Bの液晶はLEDバックライトを使用した液晶で、中古市場には殆ど出回っていないものなので、新品の液晶手配となります。

今回は依頼を受ける前の問い合わせ時点で、パソコンの型番から見積りを出して欲しいという話だったので、仕入先に取り合えず聞いて見たところ、液晶の型番と価格がメールで帰ってきたので、それを元に見積りを作成しお客様に回答した結果、修理を依頼されました。パソコンが届き、液晶も届いたので、早速交換作業に掛かったんですが・・・、なんとコネクターの位置が5cmくらい違っていてとても届きません。液晶の型番を見ると元々ついていたのが「 LTD111EWAX」で交換用に届いたのが、「LTD111EXCK」でした。

Ltd111ewax Ltd111exck

どうやら、仕入先で液晶の型番を取り違えたという事らしいです。すぐに事情を知らせたところ、「液晶を手配する事は可能ですが、納期は2-3週間で価格は1万円上がります。」という回答が来ました。う~ん。これは困りました。既に出した見積りから1万円も上がってしまう。もう修理は着手した状態だし、幾ら何でも1万円の差は修理代金の中で補いきれない。どうして、見た目はコネクターの位置が5cm違っているくらいの差しかないのにそんなに価格が違うのかと再度、仕入先に聞いてみると、「この液晶は、今現在海外のソニーサービスセンターにあるため、仮に注文した場合、海外(欧)~香港~日本という経路での入手になるためシッピングコストも掛かるし、元値も1万円の差がある。」という回答でした。

どんなに頑張っても4000円程度は見積りが上がってしまうとキャンセルされるのも覚悟しながら、お客様に事情を話しつつ、仕入先にもうちょっと安くならないかと交渉もしましたが、お客様も納得されないでしょうし、仕入先も通常は中古液晶を扱っているので、新品の手配となると通常よりコスト高になるため、期待ほど安くはできないと・・・。

こうなると、どこか別の仕入先を探し出すしか無いと、探し回りなんとか目当ての液晶を入手できるところを見つけ、見積りも元の金額内で収める事が出来ました。

これが、最近あった出来事です。sweat02

記事:ダイヒョー

「ぱそこん修理屋のぼやき」

パソコン修理は「サウスプロジェクトチーム」

Let's Note CF-T1 電源が入らない

ACアダプターを挿しても給電しない」という事で持ち込まれたCF-T1。先ずACアダプターの出力電圧からチェックを始める。アダプターの出力は問題ないので、パソコンを分解しDCジャックを取り出して見る。(このパソコンのDCジャックは独立していてマザーボードとはケーブルの先に付いたコネクタで接続されている。)取り出したDCジャックは特に壊れている様子は無く、ACアダプターを接続しコネクタ部分で電圧を測定すると正常に出ている。断線もしていない様だ。次にマザーボード側のチェックを行う。

Letsnote_cft11

外して見ると驚いた事にマザーボード上をやたらとブルーのジャンパー線が走り回っている。(後でお客様に聞いて判った事だが、一度メーカーに修理に出しているので、その時に改造されたらしい)一通りチェックした結果マザーボード若しくはCPUに不良原因があると判明。CPUはソケットが無く基板に直付けなので、これ以上の切り分けは出来ない。

マザーボードを探して見ると、修理対象のCF-T1RCAXRは無かったが、仕様が殆ど変わらないCF-T1RWA2Sが見つかった。しかもかなり安い。修理の見積りを作成後、お客様に連絡をする。

「・・・お預かりしたパソコンの診断結果についてご連絡します。診断の結果、マザーボード不良でした。」

「DCジャックとかでは無いんですか?・・・そうですか。マザーボードの交換となると、修理代もかなりかかりますよね?」

「お見積りですが、お預かりしたパソコンと全く同一ではありませんが、殆ど同じ仕様のマザーボードが安く入手できそうなので、修理代金は・・・・・です。」

「それぐらいで済むなら修理をお願いします。」

Letsnote_cft12

お客様の承諾を得て、マザーボードを入手して交換実施。仕様が殆ど同じ(というか仕様書を見比べても違いが判らない)ものだったので、マザーボードが変わった以外は元の状態のまま使用可能となった。

交換後、基本的な機能が全部動くことを確認して作業完了。

Letsnote_cft13

パソコン引渡し時に「修理依頼前にやたらとハードディスクがガチャガチャいっていたのも静かになった」とお客様にも満足して頂いた。(ハードディスクの音については、以前の状態が不明なのでコメントせず。)

記事:ダイヒョー

「ぱそこん修理屋のぼやき」

パソコン修理は「サウスプロジェクトチーム」

修理事例:光学ドライブ(DVDマルチドライブ)

修理スタッフのKtyです。

今回は結構多くのノートパソコンがこの問題を抱えていると思われる、「光学ドライブの不良」についてです。

今回の事例として取り上げるパソコンの症状は以下の様なものです。

(1)電源スイッチを押しても電源が入らない。

(2)ワンタッチボタン(メーラーやブラウザを直接起動するボタン)が勝手に入る。

(3)CPUの使用率が100%になると電源が落ちる。

(4)光学ドライブ(DVDマルチ)に於いてCDもDVDも読み込めない。

今回はこの内の(4)の修理事例についてご紹介しましょう。(1)~(3)についてはまたの機会に譲りたいと思います。

先ずは検証です。(1)~(3)についての修理は先に済ませてあります。パソコンを起動し、光学ドライブに音楽CDをセットしてトレイを閉じます。モーターの回転音がしてアクセスランプが10秒程点滅した後、ドライブは沈黙してしまいました。マイコンピュータを開いて光学ドライブのアイコンをクリックしても、ドライブにディスクをセットするようにと言われてしまいます。

回転音はしていたので、スピンドルモーターは生きている様です。これが壊れてしまっている場合は、モーターのみの入手はまず不可能なのでドライブごと交換するしかありません。しかし今回まだ望みはあります。

ドライブを取り外してみるとUJ811Bでした。早速分解してみます。ピックアップを裏側から確認するとレンズのアクチュエーター(フォーカシング用の駆動機構)に埃が詰まっていました。

先の細いピンセットで慎重に埃の固まりを取り除き、残った埃はカメラのレンズ用ブロアーで優しく吹き飛ばし、ドライブ内の他の部分に付着した埃も同様に除去します。

続いてドライブ内のケーブルのコネクタを全て取り外して接点をクリーニングしてからドライブを元通りに組み立てます。細かいパーツやスプリングが使われているので、それらを飛ばさない様に慎重に作業します。

組み立て終わった光学ドライブをパソコンに組み付けてから起動し、先ずは音楽CDをセットしてトレイを閉めます。モーターの回転音がして、今度は先ほどより長くアクセスランプが点滅しています。「これはいけるかも。」と思ったら、アクセスランプが消えて沈黙してしまいました。マイコンピュータからドライブアイコンをクリックしてみると、IOデバイスエラーが発生云々のメッセージが・・・
「やっぱり駄目か」と思いながらも、再度ドライブを取り外して思い当たる部分を処置します。

(ここで何をしたかについては残念ながら公表できません。商売上の秘密なのでご容赦下さい。)

パソコンに組み付け直して音楽CDをセットします。今度は直ぐにマイコンピュータを開いてドライブアイコンをクリックしました。しかして結果は?

やりました。トラック1からトラック16までのアイコンが表示されています。はやる気持ちを抑えつつ、ウィンドウズメディアプレイヤーを起動して再生してみます。

しばらくすると音楽が流れ始めました。曲はThe SQARE の GRAND PRIX です。この機種はメインとなる2つのスピーカーの他、底面にウーファーも搭載しており、中々良い音をしています。

続いてDVDムービーの再生にチャレンジです。近所のスーパーで診断用に買った500円DVDをセットします。タイトルはアニメ 「バットマン ザ フューチャー」。DVDプレイヤーソフトを起動してプレイボタンをクリックします。(このパソコンはお客様が自動再生を始めない様に設定されています)

しばし待っていると、視聴時の注意事項に関するテロップが現れました。メニュー画面でメインタイトルをクリックすると本編が始まりました。これでCDとDVDの再生はOKです。

今度は書き込みのチェックを行います。CD-RWとDVD-RWとで書き込みと、書き込んだファイルの読み出しを確認、どちらも正常に行える事を確認しました。

こうしてドライブを交換する事無く機能が復活しました。

修理完了の翌日にお客様がご来店になり、音楽CDとDVDムービーの再生をご確認頂きました。すると、「何年ぶりかで使える様になりましたね」と仰られていました。

この光学ドライブは何年も前からトラブルを抱えていた様です。今回はドライブのオーバーホールで改善し、喜んで頂けた様です。

光学ドライブはベゼルのデザインが機種固有のものである場合も多く、パソコン全体のデザインの一部を形成している場合があります。ドライブ交換の際に汎用のドライブを使用すると付属のベゼルは長方形の板状のものが殆どであり、元のベゼルとは形状が異なってしまいます。
ベゼルを移植出来る場合もありますが、メーカーや型番が異なると出来ない場合が殆どです。
この様にデザインの観点からもドライブそのものを修理出来ればそれに越したことはありません。

但し、これはあくまで一事例です。全ての光学ドライブがこの方法で直るとは限りません。ご了承の程お願い致します。

また、「自分のパソコンも光学ドライブの調子が悪いから分解してみるか」と思われた方、くれぐれも自己責任でお願い致します。オーバーホールしても改善しない場合や、組み立てたけどどこに使われているか分からない部品が余ってしまったなどという事になっても当店は関知しませんよ~。coldsweats01

« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »

2015年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ

Amazon ウィジェット

  • ウィジェットC
  • ウィジェットB
  • ウィジェットA