ハードディスクは大丈夫?
修理スタッフのKtyです。
一般的なパソコンに使われているハードディスクには接続方法の違いにより2種類ある事をご存じでしょうか。
一つは旧来の接続方式であるパラレルATA(P-ATA)と呼ばれるものです。もう一つはシリアルATA(S-ATA)で、こちらが現在の主流となっています。
見た目にはコネクタの形状が異なり、双方の規格に互換性はありません。
ノートパソコンでは2005年モデルあたりから採用され始め、2007~8年頃にはシリアルATAが主流になったものと思われます。
当店に修理のご依頼を頂くパソコンは未だパラレルATAのモデルが殆どですが、最近このパラレルATAのハードディスクの入手が難しくなって来ています。
ハードディスクメーカー各社が旧規格のハードディスクの生産を打ち切りつつある様です。
メーカー製パソコンに搭載されなくなった事でまとまった需要が見込めない事と、近年の大容量化に反して価格が急激に下がっている事から、ハードディスク生産は収益性の悪い事業となっていることもあるかと思います。
また、このところの世界経済の悪化も一因と思われますが、これら現在の状況を考え合わせると、収益の上がらない旧規格ハードディスクの生産を止める当然と言えるでしょう。
しかし、世の中で使われているパソコンの多くは未だパラレルATA規格のものであると思われます。
これが何を意味するかと言うと、パラレルATA規格のパソコンに於いてハードディスクが壊れた場合の修理が難しくなりつつある。という事です。
実際、先週後入庫のパソコンに於いて、ハードディスク不良で交換する事となりました。このパソコンはパラレルATA、100GBのハードディスクを搭載しています。
現在は100GBのハードディスクは入手困難の為、近い容量で120GBのものが無いか仕入先に確認するとパラレルATAは320GBしか無く、120GBは入荷予定も不明との事でした。
お客様としてはそれほど大容量のディスクは必要無く、容量を減らしても良いから少しでも安く済ませたいとの事でしたが、容量を減らしてしまうとリカバリの際にエラーとなってしまうかもしれない為、元の容量より大きく且つ入手可能な最低容量のものを使う必要がある旨お伝えして了承を得ています。
具体的には120GBか160GBとなります。この場合の価格差はせいぜい1,000円程度ですが、120GBと320GBでは数千円の違いとなってしまうのでちょっと手が出せません。
結局インターネットで探して、秋葉原のパーツショップから通販で取り寄せる事にしました。
今後はパラレルATAのハードディスクは市場の流通在庫のみで、益々入手が難しくなる可能性が考えられます。
多くの方がハードディスクは「有寿命部品」である事をご存じ無いかと思います。有寿命部品とは、一定の期間使用したら寿命を迎える可能性があり、その使用状況や環境によって寿命が変動する可能性が高い部品の事です。ハードディスク、液晶ディスプレイのバックライトなどがこれに当たります。
つまり、ハードディスクはずっと使い続けられるものでは無く、何れは寿命を迎える部品なのです。
具体的には2~3年程度と思っておいた方が良いでしょう。実際には個体差や使用状況にもかなり左右され、数ヶ月で壊れてしまう場合もあれば5年以上使える場合もあります。
しかし、平均的には2~3年程度と思っておいた方が間違いが無く、現在のパソコンをまだしばらくの間は使いたいと思っていらっしゃる方は、今の内にハードディスクを交換される事をお勧め致します。
前述の通り、目に見えてパラレルATAハードディスクの入手性が悪くなっています。
ハードディスクが壊れてしまって修理に出したが、部品が無くて諦めざるを得なかったという事になりかねません。
でも、「ハードディスクを交換するとデータが消えてしまうんじゃないの」とお考えでしょう。
大丈夫です。現在のハードディスクの内容をそっくり新しいハードディスクにコピーする方法があります。この方法なら、お客様が行われた各種設定やインストールされたアプリケーションソフト、データ等も全て移行でき、これまで通りの環境でお使い頂けます。
当店料金表の「ハードディスク容量アップ」がこれに相当します。料金は14,700円+ハードディスク部品代となります。(診断や事前の作業が必要な場合は別途料金が加算となります)
ハードディスク部品代は市況により変動しますが、80GBのもので税抜11,000円前後、120GBでは80GBの1,000円アップ程度となります。
但し、ハードディスクにエラーが既に発生している場合は事前に修復する必要があります。また、修復不可能な場合はコピーが行えない場合もあります。この場合は、近い内にハードディスクが壊れてしまう可能性が高い為、データバックアップ、ハードディスク交換、リカバリをお勧め致します。
また、交換の際にこれまでより大容量のハードディスクにする事も可能ですが、パソコンの機種によっては認識可能な最大容量に制限がある場合もあります。
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尚、ホームページのお問合せフォームをご利用の場合は、前回の記事も併せてお読み下さい。
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